みなべの土壌
みなべの土壌は、梅の生育に適しているとされている水はけの良い微酸性の土壌です。
梅の生育には、土壌水分30〜40%が最適で、水はけが良く、保水力のある土壌が必要です。
また、みなべ町に多く見られる「瓜溪石」は主に炭酸カルシウムからできています。梅は生長時にカルシウムを多く必要とするため、この炭酸カルシウムを含んだ土壌が良質な梅の栽培に適しているわけです。
こうした厳しい条件を満たしたみなべの土壌だからこそ、南高梅という逸品が生まれたのです。
みなべの土壌は、梅の生育に適しているとされている水はけの良い微酸性の土壌です。
梅の生育には、土壌水分30〜40%が最適で、水はけが良く、保水力のある土壌が必要です。
また、みなべ町に多く見られる「瓜溪石」は主に炭酸カルシウムからできています。梅は生長時にカルシウムを多く必要とするため、この炭酸カルシウムを含んだ土壌が良質な梅の栽培に適しているわけです。
こうした厳しい条件を満たしたみなべの土壌だからこそ、南高梅という逸品が生まれたのです。
みなべの大部分の土壌は、今から6000万年ほど前の音無川層郡に含まれ、梅栽培の盛んな地層は瓜谷累層にあたり、黒色をした泥岩層で崩れやすい土質が特徴です。
みなべの気候は紀伊水道に流れ込む黒潮の影響を受け、一年を通して気温の変化が少ない温暖な気候に恵まれています。特に紀伊半島南部では台風を含め降雨期の降水量が多く、年間晴天日数が200日を越え日照時間も長いことから梅の生育に適した気候条件となっています。
みなべ町気象データ(平成28年1月〜12月)
提供:うめ21研究センター(観測地)
南高梅は和歌山みなべの風土を背景に、戦後に開発された優良品種をもとに生まれました。
当初は在来種から37品種を選んで調査し、5年間にも及ぶ地道な研究の末に、7品種が選ばれました。中でも最優良品種は「南高梅」と名づけられ、紀州を代表する梅として現在に至っています。
日本で梅干しが初めて書物に登場したのは平安時代。一部の人しか食べられていなかった梅干も江戸時代には庶民の家庭にも登場するようになります。紀州の梅干は、江戸時代から評判を呼んでいました。
梅の栽培を中心とした農業の循環システムは2015年世界農業遺産「みなべ・田辺の梅システム」として国際連合食糧農業機関から認定を受けました。
1月 | |
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2月 | 花の観察・苦土石灰施用 |
3月 | 接木・幼果の肥大観察・防風垣植付 |
4月 | 施肥・除草・敷草 |
5月 | 収穫前除草・施肥・枝止りの観察 |
6月 | 生果収穫・出荷 |
7月 | 生果収穫漬込み・施肥・夏季剪定・敷草・梅干加工 |
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8月 | 天日干し |
9月 | 除草・苦土石灰施用・土壌改良準備・接木 |
10月 | 施肥 |
11月 | 落葉期の観察・苗木植付 |
12月 | 土壌改良・剪定 |