昔ながらの工程を最新設備の工場で
事務所棟と原料在庫倉庫、漬け込み加工棟及び製品計量棟から成り立っています。衛生管理を第一に考え、原料の梅干搬入から漬け込み、乾燥、計量、包装、出荷までをワンウェイでレイアウトし、特に計量作業は計量室を2階に配置し注意を払っています。
事務所棟と原料在庫倉庫、漬け込み加工棟及び製品計量棟から成り立っています。衛生管理を第一に考え、原料の梅干搬入から漬け込み、乾燥、計量、包装、出荷までをワンウェイでレイアウトし、特に計量作業は計量室を2階に配置し注意を払っています。
実は、農園管理と梅干づくりは全く別のもので、この2つを両立できるメーカーはごく限られています。農園を持つことで、その年の梅の生育度や土壌の状況、天候の移り変わりが毎日確認でき、梅干づくりに生かせるという強みがあります。
5~6月、農園でたわわに実った南高梅が収穫されると、梅干づくりのスタートです。サイズ別に選別された梅は流水で洗浄され、傷やしみなどで等級を選別されます。「味覚庵」では最高級の梅だけを20日以上塩漬けし、その後3日3晩、和歌山の温暖な太陽の下で天日干しにします。ここまでは昔ながらの屋外での作業です。
天日干しが終わると、工場内で調味液へ漬け込みます。工場は一連の製造過程をムダなく衛生的に行えるようにワンウェイでレイアウト。漬け込み棟への入口は二重で、虫やホコリなどが外部から入り込みにくく設計されています。漬け込み後の天日乾燥はガラス張りの乾燥室で行い、風雨から梅干を守っています。
工場での作業は主に2階で行い、作業用の靴に履き替える等、作業員の服装チェックも厳しく行っています。また、殺菌・防虫効果があるオゾンを工場全体に散布し、梅の洗浄作業もオゾン水で行っています。このように「味覚庵」の梅干の品質のよさは、昔ながらの作業と、徹底した衛生管理の両輪で安心安全の梅干しが生産されています。
事務所棟と原料在庫倉庫、漬け込み加工棟及び製品計量棟から成り立っています。衛生管理を第一に考え、原料の梅干搬入から漬け込み、乾燥、計量、包装、出荷までをワンウェイでレイアウトし、特に計量作業は計量室を2階に配置し注意を払っています。
製造工程 | 工程内容 | 管理基準 | |
---|---|---|---|
青梅↓ | |||
サイズ別選別↓ | サイズ別にM〜4Lに選別する | ||
洗浄↓ | 流水にて洗浄 | ||
品位・選別調整↓ | 梅果の傷・しみ等の有無を検査選別 | 外傷・表皮異常の有無 | |
塩漬け(30日以上)↓ | 粗塩にて塩漬け | 塩分濃度 | |
天日干↓ | 3日3晩天日干 | 乾燥具合 | |
品位・選別調整↓ | 傷・果皮などの破れなどを検査選別 | 外傷・表皮異常の有無 | |
(白干) | (調味梅) 脱塩・調味・熟成 (20日以上)↓ |
調味タンクにて脱塩と同時に調味・熟成 | 塩度・酸度・PH分析 |
乾燥↓ | 調味液切り・乾燥 | 乾燥具合 | |
品位・選別調整↓ | 傷・果皮などの破れなどを検査選別 | 外傷・表皮異常の有無 | |
計量・包装↓ | 計量・ウェイトチェッカー・金属探知機検査 | 計量異常・異物混入など | |
製品検査↓ | 目視などによる検査 | 包装状態・異物混入など | |
保管↓ | |||
出荷 |
工場は、事務所棟と原料在庫倉庫、漬け込み加工棟及び製品計量棟から成り立っています。衛生管理を第一に考え、原料の梅干搬入から漬け込み、乾燥、計量、包装、出荷までをワンウェイでレイアウトし、特に計量作業は計量室を2階に配置し注意を払っています。
テッコン1台あたり約150樽保管できます。約12000樽の保管能力があります。サイズ別、用途別に管理し品質管理を強化しています。
工場総敷地面積 約2000㎡
工場延べ床面積 約1500㎡
1日あたり最大生産能力1.5tです。
開閉はセンサー式で短時間に閉まるようになっています。外部からの防塵、防虫の為、漬け込み室への入口は2重にしてあります。
配合タンク容量は1本2,000リットルです。調味液は配合後、パイプで漬け込みタンクヘ送られます。
1本560kgの漬け込み能力のあるタンクを60基配置しています。漬け込み日数は約20日かかります。
最大積載量は1tです。防食、防塵の為、ステンレス加工をしてあります。
総床面積は約270㎡です。総ガラス張りで風雨から製品を守り、乾燥効果を高めています。
センサー付きのオートドアです。エレベータから最短距離で入れるように計量室を配置しています。
計量室内は土足厳禁としています。作業員は専用の出入り口から靴を履き替え入室します。計量室は完全空調を実施しています。
アンリツ(株)P-66最大生産能力 毎分45個
紀州梅干は果皮が破れやすいのでダメージの少ない機種を採用しています。
原料投入2名、受取り1名で行ないます。コストはかかりますが3人体制で丁寧な作業を心がけています。手作業で軽量作業することもあります。
自動計量の後、梅干にダメージを与えぬよう手作業で整えます。その際、製品の不具合や異物混入などもチェックします。
コンベア速度 250mm/sec.
チェック能力 ±0.3g
金属探知機アンリツ(株) KD301A
探知能力 SUS304 直径0.7
(株)第一包装機械製作所 DR-2000
生産能力 毎分40個
漬け上り原料の搬入からヒートシール作業までが衛生的に独立した一部屋にて管理運営されています。商品は、トンネルを通り梱包室へ入ります。
処理能力 毎分150個
蓋貼りと底貼りの2種類を製品ごとに使い分けています。自動貼り付けと同時に、賞味期限も印字します。
製品は階下の出荷スペースヘ下ろされます。製造工程をワンウェイにする為、原料と製品を運ぶエレベータは別に1基ずつ用意しています。
防水、防塵を心がけプラスチックパレットを使用しています。トラックヘの積み込みは屋根の下で作業ができるようになっています。
製品ごとにアドレス方式で管理しています。
(株)田村金属製作所 TMB-5GN
オゾン水製造能力 毎時3,000リットル
オゾン水で作業場の床や使用器具の洗浄、殺菌を行っております。床のぬめりやカビの防止に効果があります。
1階漬け込み室を中心に13箇所、2階計量室を中心に7箇所の噴出し口を設置しています。業務終了後、夜間にオゾンを約9時間噴霧するようセットされています。
計量器具などの洗浄殺菌に使用しています。殺菌効果がありますが、人体には無害です。オゾンは酸素分子が3つのO3ですが室内の殺菌と防虫効果が認められるようです。
生物処理(バクテリア処理)方式の浄化槽です。梅の加工は塩と酸が強いので廃液を何倍かに希釈して処理しています。